第７３５回ランキング
- 第 １ 位 （ △ ）
ａｂｎ テレ朝・木曜ドラマ「緊急取調室」テーマ音楽 及び 劇中効果音楽 ［林ゆうき］ - 第 ２ 位 （ △ ）
ぼくのりりっくのぼうよみ「つきとさなぎ」
テレビ東京・ドラマ２５「ＳＲ サイタマノラッパー ～ マイクの細道」エンディング テーマ - 第 ３ 位 （ ▽ ）
ＮＢＳ カンテレ・ドラマ「ＣＲＩＳＩＳ 公安機動捜査隊特捜班」劇中効果音楽 ［澤野弘之・ＫＯＨＴＡ ＹＡＭＡＭＯＴＯ］ - 第 ４ 位 （ △ ）
ＮＢＳ 東海テレビ・オトナの土ドラ「犯罪症候群」テーマ音楽 ［やまだ豊］ - 第 ５ 位 （ ★ ）
Ｋａｍａｓｉ Ｗａｓｈｉｎｇｔｏｎ “Ｔｒｕｔｈ”
♪ 冗長な感じもしますが、サックスと多楽器が際立ち対位しているジャズ佳曲。
我が国最高のテレビヒットチャート番組「ザ・ベストテン」には、全国のラジオベストテンを伝えるコーナーがあり、このブログでも取り上げた地元・信越放送の ＳＢＣ歌謡ベストテン や、ＨＢＣ北海道放送の ベストテンほっかいどう など、ネットしているＪＮＮ系のラテ兼営局から、週替りでパーソナリティーがやってきて、最新のランキングを紹介していました。
その中に、音楽の風車 という風変りな番組名がありました。このＢＳＳ山陰放送の歌謡曲リクエストタイム「音楽の風車」こそ、月曜から日曜まで全日放送、なんと元日から大晦日まで １日も休まず放送し続ける稀有なリクエスト番組だったのです。さらに大きな特徴は、１９５４年の放送開始から、テーマ曲・赤いマフラーを含めて、全くスタイルを変えない点にもあります。
今日も昨日も そして明日も。あの町に この村に、吹き抜けていく そよ風に乗って、クルクルと回る風車のように、人々の口から口へ次々に歌われていく古い歌 新しい歌。皆様のご希望曲をお届けする 音楽の風車 のお時間です。今日もお昼前のひと時、どうぞごゆっくりお楽しみ下さい。冬期は、そよ風が七色の虹になりますが（笑）３６５日不変のオープニングが流れます。
番組構成は 実にシンプルで、リスナーからのショートメッセージと、ご希望曲であるリクエスト曲を完奏。そしてＣＭ。この繰返しで約 ２時間（日曜は １時間半）を貫きます。もちろんオープニングにもある通り、古い曲から新しい曲まで、東海林太郎 から Perfume まで（笑）邦楽ならば どの様なリクエストでも応じます。穏やかな番組ですが、頑強なフォーマットなのです。
１日の放送で約 １５曲以上はオンエアされ、それが ３６５日放送されるのですから、ご希望曲をリクエストすると採用率は極めて高く、当然の帰結として鳥取・島根両県のラジオ聴取率は、長年首位を独走しています。音楽の風車が現在まで ６３年間 ２万回以上も続いている理由には、まずリスナー本位の立場から、番組のスタイルを決して変えないという姿勢が挙げられます。
担当パーソナリティーの個人色を全面に押し出したり、ゲスト依存の番組構成を絶対にしません。人気番組のフォーマットを、リレーバトンの様に、歴代のパーソナリティーが受け継いでいくのです。さらにＢＳＳ山陰放送経営陣が、この音楽の風車 を、鳥取・島根両県における最高の放送文化であると認識して、番組を守り抜いてきた歴史も背景にあると思われます。
なんと ２０１０年からＢＳＳ山陰放送は、夜間のネット受けを止めて、昼間の音楽の風車を 夜 ２２時台から そのまま再放送しています。ここまで徹底している自社制作番組のスタイルには、もはや脱帽です。「音楽の風車」は、１９５４年 ３月 １日から ２０１７年の今日まで休まず回り続ける、ＢＳＳ山陰放送が誇る、我が国 最高峰の民放ラジオ番組なのです。