第474回ランキング
- 第 1 位 ( △ )
NHK総合・大河ドラマ「平清盛」テーマ音楽 [吉松隆] - 第 2 位 ( △ )
絢香 “The beginning”
横浜ゴム テレビCMソング - 第 3 位 ( ▽ )
NBS フジ・ドラマ「ストロベリーナイト」劇中効果音楽 [林ゆうき]
♪ 1位 5週、登場12週。 - 第 4 位 ( ▽ )
CS ファミリー劇場・ドラマ「警視庁鑑識班」テーマ音楽 [川村栄二] - 第 5 位 ( ⇒ )
Adele “Rolling In The Deep”
SBCラジオ(信越放送)では、23日から開局 60周年記念の 60時間特番を放送。3日目の 25日には「SBC歌謡ベストテン」の復活コーナーとして、SBC歌謡ベスト60 を 朝からオンエアーしました。長野県のラジオの歴史の中で最も人気があった番組は 何か? その答えを得るため調べてみると、残念ながら(笑)FM長野の番組でありませんでした。
なんと 19・2%という最高聴取率記録。1週間のリクエスト枚数が、県内だけで平均 1万通を軽くオーバー。1977年から 8年半放送された「SBC歌謡ベストテン」こそ、信州最大の人気ラジオ番組でした。番組からまず思い起こすのは、現在SBCラジオで、つれづれ散歩道のパーソナリティ・武田徹 さんです。私が信州で最も尊敬している放送人でもあります。
武田徹 さんは、SBCラジオの番組制作に一貫して携わってきましたが、SBCラジオでの最大業績は「SBC歌謡ベストテン」を企画・制作した手腕なのです。その業績理由は、QR文化放送「全国歌謡ベストテン」に、SBC歌謡ベストテンのモデルがあった点に見いだされます。武田徹 さんは、ラジオチャート番組の本質は何か? 鋭い理解が出来た放送人でした。
武田徹 さんが、この全国歌謡ベストテンを、どの程度深く研究したかは定かでありません。ですが リクエスト・レコード売上・県内有線放送の部門別集計による総合ベスト30発表のフォーマットは、全国歌謡ベストテンに その原型があると、私は 感じていました。さらにオープニングのコメントは、同じくQR文化放送の「決定!全日本歌謡選抜」に強い類似性があります。
全国ポピュラーベストテンは、SBCラジオで最終回までネットしましたが、なぜか全国歌謡ベストテンをネットしなかった事実からも、その事実が裏付けられると思います(笑)。しかし、SBC歌謡ベストテンは、決定!全日本歌謡選抜の様な電話リクエストではなく、毎週日曜日の午後 生放送で、順位予想クイズを電話により受け付ける工夫を加えました。
そして 1978年から 5年間担当した、久保正彰・菊池恵子 両アナウンサーの絶妙な名コンビで人気を極めたのです。私も当時 信州を訪れた時は、日曜日に必ずSBC歌謡ベストテンを聴いており、そして、全国のラジオチャート番組を記録しまくっていた頃は、SBC歌謡ベストテンの総合ベスト30を、毎週入手していました。とても資料価値のあるランキングでした。
今回の 60時間特番では、この久保・菊池コンビによって、SBC歌謡ベストテンが懐かしいテーマ音楽と共に、ほぼ(笑)復活しました。しかし、60時間特番全体に関して言えば、SBCラジオのステーションカラーなのか、体質(笑)なのか、何かSBCラジオ 60年の後半 30年は、武田徹・菊池恵子・坂橋克明 この 3氏が占めている様な印象も受けました(笑)。
例えば 70年代のSBCラジオの人気番組だった「それいけ!ド・ド・ド」の山越勝久 元アナや、SBC歌謡ベストテンの後番組「トオルのベスト10」の西沢徹 元アナ。そして、ベストテン時代の幕引き番組(笑)となってしまった「ラジオコロンブス」の堀内哲也 アナをゲストに招き、60年間を平準化したSBCラジオの歴史を掘り下げて欲しかったです。
九州福岡のRKBラジオでも、2月5日に開局記念特番があり、北部九州を代表するラジオチャート番組「RKBベスト歌謡50」が復活。全くSBCラジオと同じ様に、RKBベスト歌謡60として、林幹雄 元アナがマイクの前に立っています。全国のラジオヒットチャート番組で、50位から 1位まで、全曲オンエアーするのは、このRKBベスト歌謡50だけでした。
やはりラジオ ヒットチャート番組は、最も人気が出る番組フォーマットだったのだと再認識した次第です。大阪の外国語FM局“FM COCORO”が、FM802へ完全に経営譲渡されるなど、まだまだラジオメディアに 冬の時代が続いています。FM長野にも、パーソナリティが異動してもフォーマットが不変な人気番組の開発を、一(いち)リスナーとして願っています。
(追記) 週間放送視聴日記(2020年10月23日)に、SBC信越放送 高ボッチFM補完中継局 を掲載しました。