FM長野・NHK-FM リスナーである ラジオネーム:チャート★ドランカーの個人ブログです。
私の 週間選曲リスト と 週間放送視聴日記 を 公開・保存しています。

第778回ランキング

   
  1. 第 1 位 ( △ )
    米津玄師 “Lemon”
    SBC TBS・金曜ドラマ「アンナチュラル」主題歌
  2. 第 2 位 ( ▽ )
    NHK総合・大河ドラマ「西郷どん」テーマ音楽 [富貴晴美]
  3. 第 3 位 ( ⇒ )
    人間椅子「命売ります」
    BS JAPAN・連続ドラマJ「三島由紀夫 命売ります」主題歌
    ♪ 作曲は 和嶋慎治。
  4. 第 4 位 ( △ )
    Muse “Thought Contagion”
  5. 第 5 位 ( ▽ )
    SBC TBS・金曜ドラマ「アンナチュラル」劇中効果音楽 [得田真裕]

 長野県も とうとう(笑)SBC信越放送によるFM補完中継局の整備が進んでいます。法令によりFM補完中継局は、2020年3月末までに置局しないと、FM補完中継局の周波数割当を取り消されてしまいますが、FM補完中継局は、全国で一気に置局が進んでおり、FM補完中継局の整備プランが未だ発表されてないのは、僅か数県だけしか残っていません。

 全国で普及が進んでいるAMラジオのFM補完中継局整備ですが、最近 驚くべき動きが総務省でありました。RNB南海放送ラジオに 3月11日のみですが、AM と FM補完放送で異なる番組が放送出来る、非サイマル放送の免許を交付したのです。これには本当に驚きました。総務省が非サイマル放送の実験に選んだRNB南海放送は、四国・愛媛県に在するラテ兼営局です。

 私個人としては、RNB南海放送について、POPSヒコヒコタイムを長年放送してきたラジオ局と認識しています(笑)。そして愛媛県は、南海トラフ巨大地震の被害想定地域に含まれ、大規模災害の際には、大量の情報提供が必要となります。それに答える可能性として、AM・FMで異なる内容の番組を実験放送し、技術的問題点や、聴取者の反響を検証するのだそうです。

 放送免許状によると、AM・FMの非サイマル放送は 3月11日 22時30分から 1時間のみと限定されていますが、私は 重大な思惑 と 意味があると考えています。今回許可されたRNB南海放送は、KNB北日本放送と並んで、FM補完中継局を全国で最も早く実施したAM局であり、最近では、FM補完中継局を同期放送にするなど、FM補完に最も先進的な放送局です。

 そのRNB南海放送が 独自の立案で、AM・FM非サイマル放送の申請をしたとは考えにくく、総務省筋と連携して、非サイマル放送の実験をすると考えたほうが妥当なのです。東京のLFニッポン放送は、このFM補完中継をテコに、AMからFMへの乗り換えを真剣に考えていますが、総務省は、今のところ国策として、AM放送の廃止まで考えていない背景があります。

 FM放送まで廃止してしまった先鋭的なノルウェーは ともかく(笑)フランスやドイツは、一部の民放局を除いて、AM放送を終了し、FMやデジタル放送に移行しています。但しAM・FMのサイマル放送が普及している米国は、FM放送も普及していますが、AM放送も根強く残っています。これは広大な国土が、AM放送の必要性を生じさせているのかも知れません。

 日本がAM放送を完全廃止した場合、国際電気通信条約附属無線通信規則で得ている、中波周波数割当の放棄に繋り兼ねず、隣国からAMによる宣伝放送が容易になってしまう点からも、AMラジオ放送廃止には 慎重な意見があります。今回の免許は、あくまでも実験放送ですが、一度AM・FMの非サイマル放送の免許を出してしまえば、総務省の電波行政の先例が残るのです。

 あの東日本大震災が大きなター二ングポイントとなり、国土強靭化という新たな大義の元で、AMラジオ局のFM補完放送が一気に進行しています。仮に AM・FMの非サイマル放送が、今回の実験段階から普及にまで進んでしまえば、FM補完中継局を有するAM放送局は、事実上のFM・AM兼営ラジオ放送局として大きなパワーを有してしまう可能性すらあります。

 対するTFMグループは どうでしょうか? 放送を続けているミュージックバードは、CS衛星のトランスポーターひとつの話ですが、巨大な設備投資がかかる V-LOW 放送にある程度のけじめをつけて、番組編成も含めた既存のネットワークの強靭化に着手しないと、FM補完で押され放しな JFN そして 全国FM連合加盟局の環境が、どんどん厳しくなっていくのです。


(追記) 総務省は、南海放送FM補完中継局(松山局)への放送免許状に、新しいコールサイン JOAF-FM を付与しました。

(追記) 週間放送視聴日記(2019年 9月 6日)に、民放AMラジオ放送廃止へ を掲載しました。

(追記) TOKYO FM(エフエム東京)は、2019年10月 8日に、V-LOW マルチメディア放送事業からの撤退を発表しました。

(追記) 週間放送視聴日記(2019年10月11日)に、V-LOW マルチメディア放送(i-dio)終了 を掲載しました。

(追記) 週間放送視聴日記(2023年11月10日)に、KRY山口放送から始まるAM局のFM転換 を掲載しました。


ブログ開始は 2003年です。

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