FM長野・NHK-FM リスナーである ラジオネーム:チャート★ドランカーの個人ブログです。
私の 週間選曲リスト と 週間放送視聴日記 を 公開・保存しています。

第855回ランキング

   
  1. 第 1 位 ( △ )
    Tempalay「そなちね」
    テレビ東京・ドラマ25「サ道」エンディング テーマ
  2. 第 2 位 ( ▽ )
    にゃんぞぬデシ「勘違い心拍数」
    テレビ東京・ドラマ24「Iターン」オープニング テーマ
  3. 第 3 位 ( △ )
    安藤裕子「鑑」
    BSテレ東・土曜ドラマ9「W県警の悲劇」主題歌
  4. 第 4 位 ( ★ )
    GLAY “into The Wild”
    スバル テレビCMソング
    ♪ ヴォーカルでビートを可変させているかの様な技巧佳曲。
  5. 第 5 位 ( ▽ )
    Survive Said The Prophet “Right and Left”
    Honda テレビCMソング
    ♪ 1位 2週、登場12週。

 総務省の有識者会議(放送を巡る諸課題に関する検討会・分科会)は、8月30日の会合で「民放AMラジオ放送廃止」を容認する事で一致しました。今後は FM補完中継が、民放のラジオ放送を担う事になります。民放連が要請してから、あっという間にAMラジオ放送廃止の流れが定まってしまい、遂に 日本のラジオ放送の根幹を変える Xデーがやってきました。

 スケジュールは、まず来年秋にAMラジオ放送を長期停波する実証実験の要項が発表されます。法令整備の手続きなどを経て、2023年から実証実験としてのAMラジオ放送の停波がスタート。一斉に放送免許更新となる 2028年までに、北海道の一部地域などAMラジオ放送が、どうしても必要な地域を除き、民放AMラジオ放送は、日本から無くなります。

 ですが NHKは、ラジオ第1放送を中心に、AMラジオを継続するそうです。韓国のKBS韓民族放送(972KHz)について、ブログで書いた際に懸念を述べていますが、外国からのAM電波による侵略の恐れは、NHKの全国放送網が維持されれば ある程度免れそうです。そしてNHK-FMが、ラジオ第1放送に吸収されてしまう事態も、どうにか避けられそうです。

 放送法 15条には「協会は、公共の福祉のために、あまねく日本全国において受信できるように豊かで、かつ、良い放送番組による国内基幹放送(国内放送である基幹放送をいう)を行うとともに、放送及びその受信の進歩発達に必要な業務を行い・・・」と定められており「あまねく日本全国において受信できるように」の文言がAMラジオ放送維持の根拠とされています。

 しかし放送法で、AMの維持が明記されている訳ではありません。いわんやNHKがぶっ壊れて(笑)しまえば、法的根拠が無くなります。私の様にNHKラジオだけの受信料を支払ってもいいと考える国民は、圧倒的に少数だと思います。ラジオ第1のFM補完中継も始まっており、2028年以降もNHKのAMラジオ放送網が維持されるとは、断言出来ないのです。

 まず 2023年から始まる実証実験で最大の注目点は、TBS・LF・QRの在京AMラジオ 3局の動向です。中継局が複数存在している他の県域AMラジオ局は、まず中継局を長期停波させて様子を見る事が可能ですが、FM補完しか中継局がないTBS・LF・QRの在京AMラジオ 3局は、いきなり本局を長期停波させるしか、実証実験を行う道がありません。

 TBS・LF・QRの在京AMラジオ 3局にとって実証実験の段階から、それは ぶっつけ本番のAM長期停波を意味します。来年秋に発表される実証実験の要項には、中継局の長期停波の他にも、時間帯による停波が明記されると考えられますが、TBS・LF・QRの在京AMラジオ 3局にとって実証実験開始の段階から、事実上のAM放送廃止が始まるはずです。

 既にIBC岩手放送ラジオの前沢中継局が昨年 9月末に、CBC中部日本放送ラジオの岐阜中継局も昨年10月末に停波・閉局してます。特にCBCラジオの岐阜局は、送信出力も 0・5KWとハイパワーでしたが、FM補完中継をクリアに聴ける事が理由で廃止しました。両局ともに放送免許更新直前の停波・閉局で、今後もこの様な先行例が出てくると思われます。

 既存FM放送のキー局であるFM東京(TOKYO FM)が、粉飾決算で大騒動の真っ只中に、民放AM放送廃止が決定的になりました。トーク主体の放送を既存のFM局でも続けると、著しく没個性化するのは避けられず、音楽主体の放送に回帰して、システムの合理化を図るしか方策はないようです。FMラジオ放送にとって峻烈な時代は、間違いなく到来しました。


(追記) 週間放送視聴日記(2019年10月11日)に、V-LOW マルチメディア放送(i-dio)終了 を掲載しました。

(追記) 週間放送視聴日記(2020年11月13日)に、民放AMラジオ放送廃止の実証実験原案 を掲載しました。

(追記) 週間放送視聴日記(2021年 4月23日)に、AM停波 パブリックコメントへの回答 を掲載しました。

(追記) 週間放送視聴日記(2021年 8月27日)に、民放AMラジオ44社が停波してFMに を掲載しました。

(追記) 週間放送視聴日記(2023年 6月 9日)に、AM停波 第1次実証実験に不参加続出 を掲載しました。

(追記) 週間放送視聴日記(2023年11月10日)に、KRY山口放送から始まるAM局のFM転換 を掲載しました。

(追記) 週間放送視聴日記(2024年 3月15日)に、AM停波 第1次実証実験の先にあるもの を掲載しました。


ブログ開始は 2003年です。

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