FM長野・NHK-FM リスナーである ラジオネーム:チャート★ドランカーの個人ブログです。
私の 週間選曲リスト と 週間放送視聴日記 を 公開・保存しています。

第1094回ランキング

   
  1. 第 1 位 ( ⇒ )
    米津玄師「さよーならまたいつか!」
    NHK総合・連続テレビ小説「虎に翼」主題歌
  2. 第 2 位 ( ⇒ )
    中島みゆき「新・地上の星」
    NHK総合・ドキュメンタリー番組「新プロジェクトX ~ 挑戦者たち」主題歌
  3. 第 3 位 ( ⇒ )
    NHK総合・大河ドラマ「光る君へ」テーマ音楽 [冬野ユミ]
  4. 第 4 位 ( ★ )
    NHK総合・ドラマ10「燕は戻ってこない」劇中効果音楽 [Evan Call]
    ♪最近では稀有な静的で美的旋律を有した劇伴佳曲。
  5. 第 5 位 ( ▽ )
    家入レオ「ワルツ」
    abn ABC・連続ドラマ「ミス・ターゲット」主題歌

 いよいよKRY山口放送・周南本局(765KHz・5KW)の停波が近づいてきました。既に山口・岩国・萩・須佐田万川 各中継局は停波しており、27日に最後の下関 中継局が停波し、残りは 周南本局だけとなります。停波決行は 7月29日です。全国の民放局で初めて実質AM送信が終了し、FMへ移行します。今のところ大きな問題は 発生していない様です。

 このブログで何度も記事にしていますが、2028年を目標に進められている民放AM 44局のFM移行。今年の第1次 実証試験に参加出来たのは僅か 13局だけでした。その主たる理由は、総務省が定めた参加要件が厳しく、第1次 実証試験に参加する事が認められなかったからです。残り 1回の機会である第2次 実証試験のスケジュールは、来年に迫ってきています。

 総務省のデジタル時代における放送制度の在り方に関する検討会 第24回会合では、座長代理から、厳しい参加条件を緩和し、エリアカバー率の算出に際しては、一定の条件の下で radiko による聴取を加算できるようすべきではないか? との意見が出て、座長が即座に賛同しています。現状で第2次 実証試験への参加を増やすには、その方法論しか見当たりません。

 総務省がエリアカバー率の算出から除外した大きな理由である約 30秒以上の伝播遅延ですが、radikoは 低遅延トライアルと称する実験伝送を行っており、バッファ時間設定等やユーザー特性による音声広告の差し替えなどを無関係にすれば、約 30秒以上から約 5秒程度まで、低遅延を実現出来るそうです。これが全面実現すれば除外が取れる可能性もあります。

 しかしまだ気付いている方は少ない根底の問題点が、radiko にあります。それは radiko が、営利を目的とした株式会社そのものだからです。民放AM局は、国から免許を受けたラジオ局 つまり 無線局です。送信施設も演奏所(スタジオ)も、会社経営内容から番組の類別水準に至るまで、放送免許の監督下に入ります。この国による監督が、電波行政の根幹なのです。

 FM再送信をするCATVも、国の監督に入ります。ところが radiko を監督する法的根拠が国にありません。エリアカバー率の算出に radiko を完全に含めると、サービスエリアの維持に関して、radiko の判断が、FM化した民放AM局の放送を掌握する事になりかねません。監督官庁の総務省を、radiko という営利会社が超越してしまうのです。

 radiko の株主構成を調べると、FM長野など全国のラジオ局が大同していますが、最大株主は 電通グループです。公共公益性も脆弱な営利会社に他なりません。ラジオ配信の最大組織を、電波行政として どこまで認められるのか? 監督権が届かない radiko に、第2次 実証実験 そして FM化本番のキャスティングボートを握らせる点には、疑問や躊躇が付き纏います。


ブログ開始は 2003年です。

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