FM長野・NHK-FM リスナーである ラジオネーム:チャート★ドランカーの個人ブログです。
私の 週間選曲リスト と 週間放送視聴日記 を 公開・保存しています。

第956回ランキング

   
  1. 第 1 位 ( ⇒ )
    黄緑色社会 “LITMUS”
    abn テレ朝・木曜ドラマ「緊急取調室 season4」主題歌
  2. 第 2 位 ( ⇒ )
    BUMP OF CHICKEN「なないろ」
    NHK総合・連続テレビ小説「おかえりモネ」主題歌
  3. 第 3 位 ( △ )
    NHK BSプレミアム・紀行番組「よみがえる新日本紀行」テーマ音楽 [富田勲]
  4. 第 4 位 ( ★ )
    NHK BSプレミアム・プレミアムドラマ「白い濁流」劇中効果音楽 [信澤宣明]
    ♪ オーソドックスな調性を感じましたが、煌めきのある劇伴佳曲。
  5. 第 5 位 ( ▽ )
    abn テレ朝・木曜ミステリー「IP~サイバー捜査班」劇中効果音楽 [木村秀彬]

 東京夏季五輪 そして コロナ禍の記事で前後しますが、お許しください。6月15日に在京AMラジオ 3社は、記者会見を行い、全国民放ラジオ 47社の内 44社が、2028年秋までに、FM局への転換を目指すと公式に発表しました。遂に自らのAM放送波を停波させて、FM放送波を補完でなく本局送信とする方針を、殆どの民放AMラジオ局が選択したのです。

 この発表で気になったのは、AM波を停波させないと宣言した 47 マイナス 44の 3社です。まずかねてから想定されていた、HBC北海道放送と、STVラジオは、FM移行に参加しませんでした。広大な北海道のAM放送エリアを、全てFM化するのは、やはり無理があります。今まで通りAM放送網で全道をカバーし、都市圏のFM補完を併用する事になりそうです。

 驚いたのは、ABS秋田放送が、FM移行に参加しなかった点です。ABS秋田放送は、一昨年に本社屋の移転を行い、億単位の経常赤字で、多額の経費を償却しています。またFM補完中継にも消極的で、秋田補完中継局 1局しか存在しません。AM本局送信所の大規模な設備更新を終えていたからです。今までの経営方針を肯定したいがための不参加と推察されます。

 今回参加しなかった 3局の動向。特にABS秋田放送の動向は、民放ラジオ局経営の将来性を占う上で、これから注目に値すると思います。この他にも先島地方を含む沖縄や、経営不振の首都圏・関西圏の一部局が、私は 参加を見送るのでは? と思っていましたが、全国殆どの民放ラジオ 44社が、AM放送を廃止する方針を選択しました。これは 重大な経営決断に違いありません。

 総務省が提示したAM停波の実証実験原案も 44社は受け入れています。まず 2023年には、希望局のAM放送を先行停波させ、FM放送への転換を行う、第1次 実証実験を行います。この第1次 実証実験の時点で、多くの民放AM局に放送免許の更新期が到来するのも、ひとつの仕掛けとなっており、この2023年が停波の可否や規模を決断するタイムリミットとなるはずです。

 2025年の第2次 実証実験は、ズバリ HBC・STV・ABS 3社に対する追加参加の機会、そして準備遅滞あるいは躊躇した局に対する救済的意味合いがあると思われます。実証実験後もAMを停波したままでもよいとされ、この実証実験こそ、AM停波決行のタイミングです。ただ選択肢は複数あり、場合によっては、FMでなくAM補完中継局の設置も認められています。

 FM補完中継局の増力をせずに本局化しなければならず、既存FM局の世帯カバー率平均値の90%を確保との厳しい条件は、実証実験の中で問題が顕在化する可能性があります。ワイドFM対応のラジオ普及率は、現在 6割程度と、まだ環境が整っているとは言えない中で、民放AMラジオ 44局は、遂に自らのAM放送を廃止するという、大きな賭けへ疾走し始めました。


(追記) 週間放送視聴日記(2023年 6月 9日)に、AM停波 第1次実証実験に不参加続出 を掲載しました。

(追記) 週間放送視聴日記(2023年11月10日)に、KRY山口放送から始まるAM局のFM転換 を掲載しました。

(追記) 週間放送視聴日記(2024年 3月15日)に、AM停波 第1次実証実験の先にあるもの を掲載しました。

(追記) 週間放送視聴日記(2024年 5月10日)に、AM停波 実証実験で radiko が除外される理由 を掲載しました。

(追記) 週間放送視聴日記(2024年12月 6日)に、AM停波 第2次実証実験の行方 を掲載しました。


ブログ開始は 2003年です。

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