FM長野・NHK-FM リスナーである ラジオネーム:チャート★ドランカーの個人ブログです。
私の 週間選曲リスト と 週間放送視聴日記 を 公開・保存しています。

第1064回ランキング

   
  1. 第 1 位 ( △ )
    英国 ITVテレビ・itv NEWS AT TEN テーマ音楽 [Johnny Pearson]
    ♪ 編曲は Dave Hewson。
  2. 第 2 位 ( △ )
    NHK総合・特選!時代劇「お登勢」テーマ音楽 [野村知成・藤野登]
  3. 第 3 位 ( ▽ )
    工藤静香「恋一夜」
    YouTube PONY CANYONチャンネル
  4. 第 4 位 ( ▽ )
    NHK BSプレミアム・BS時代劇「雲霧仁左衛門」テーマ音楽 [遠藤浩二]
  5. 第 5 位 ( ★ )
    TOMOO “Grapefruite Moon”
    ♪ ソウル ポップ ジャズなど多ジャンルが巧く複合されています。

 マスメディア集中排除原則が緩和され、ラジオ局の合併を最大 4局まで認めるとした省令改正案が、総務省から発表されたのは、東日本大震災の僅か 7日前の事です。あの時はまだFM補完中継局など誰も考えていませんでした。改正放送法が施行された 12月になると、国土強靭化という新しい語彙と共に、AMを同時にFMで中継する考え方が、少しずつ出始めていました。

 それから 12年が経た 2023年の今、全国の民放AM局が総てFM補完中継を始めています。地域住民・地域社会の要望を充足する放送義務規定を緩和し、放送番組の同一化も可能になったのですが、先行きが見えず今後一層厳しくなる経営を慮って認められたラジオ局の合併は、大阪・FM802の 1局2波体制など僅かな例を除き、積極的に利用された事がありません。

 以前ブログで私は、風変わりな法律マニアだと自任した事があります。詳しくは以前の記事を読んで頂ければと思いますが(笑)その風変わりな法律マニアから言わせてもらえれば、事態を懸念する余り先手を打って、国が法令を制定したのに、その法令で新設したシステムが殆ど利用されなかった場合、国は 法令を再度改めるか、そのシステムを利用させようと行政誘導します。

 ラジオメディアは、護送船団の一員として放送行政から保護されてきました。そして経営が厳しくなっている現状でも、危機感を有している感じを受けません。FM東京(TOKYO FM)のi-dio撤退、AM 44局がFM化すると堂々宣言しておきながら、基準硬化を読み切れず、第1次実証実験に不参加が続出した事例にも、ラジオメディアの甘さが顕在化しています。

 国がマスメディア集中排除原則 と 地域住民・地域社会の要望を充足する放送義務規定を緩和し、ラジオ局の合併を最大 4局まで認めても、このシステムを積極的に利用するケースが現れません。FM802の 1局2波体制は、リスナーサイドで変化が聴き取れないのです。見通しが付かず、音もなく損失が増えているラジオ局は、放送内容に反映する様な手を打たずにいます。

 ラジオ局の合併とは、送信所中継局施設、演奏所(スタジオ)施設、そして放送番組・人件費の負担を統合していく事に尽きます。場合によっては、送信電波も減らし合理化する事も有り得るのです。あらゆる業種で経営難に陥った時、合併の際に施設・人件費 そして 業務を統合していきました。ラジオメディアだからと言って、合併が異なる形態になるはずはないのです。

 ラジオ局の場合は、同一都道府県内の合併、そして道州制的な広域での合併が考えられます。そして同一都道府県内の合併の場合は、AMFMの合併も含み減波まで視野に入ります。広域での合併は、AM同士FM同士で演奏所などの施設が統合されていくのです。ローカル番組放送義務を甘くして、放送番組同一を法令的に可能にするとは、そこまでの厳しい意味があります。

 放送電波とは、国家・国民の財産です。ラジオ局は、その国から免許を受けた無線局であって、それ以上でも以下でもありません。新潟・愛知など既にラジオ局の破綻は 起き始めています。まだ護送船団の一員でいるかの様に振る舞い、全く変化がリスナーに伝わらないラジオ放送では 未来がありません。ラジオ局合併のシナリオは、直視して真剣に可能性を検討すべきなのです。


ブログ開始は 2003年です。

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