FM長野・NHK-FM リスナーである ラジオネーム:チャート★ドランカーの個人ブログです。
私の 週間選曲リスト と 週間放送視聴日記 を 公開・保存しています。

第909回ランキング

   
  1. 第 1 位 ( ⇒ )
    いきものがかり「きらきらにひかる」
    abn テレ朝・木曜ドラマ「未解決の女 警視庁文書捜査官」主題歌
  2. 第 2 位 ( ⇒ )
    Aimer「悲しみの向こう側」
    三和酒類iichiko テレビCMソング
  3. 第 3 位 ( ⇒ )
    DREAMS COME TRUE “YES AND NO”
    NBS フジ・木曜劇場「アンサング・シンデレラ ~ 病院薬剤師の処方箋」主題歌
  4. 第 4 位 ( △ )
    NHK総合・大河ドラマ「麒麟がくる」テーマ音楽 [ジョン・グラム]
  5. 第 5 位 ( ★ )
    浦上想起「未熟な夜想」
    BSテレ東・真夜中ドラマ「名建築で昼食を」エンディング テーマ曲
    ♪ 打ち込みに有りがちな類似旋律に気付かされますが、和音連結が和声にも達しています。

 始まったCS TBSチャンネルの ザ・ベストテン 再放送。それを視ていて最盛期の頃を思い出していました。ベストテン番組は、高視聴率が取れるとの思惑が広がって、他の民放テレビ各局が一斉に類似番組(笑)を始めたのです。紅白歌のベストテン を ザ・トップテンに。かつての ベスト30歌謡曲を再開。そして ザ・ヤングベストテン、これは テレビ東京です(笑)。

 その類似番組の中で、強く記憶に残っているのは「ビッグベストテン」です。CXフジテレビ系で、金曜午後 8時から生放送していました。この金曜夜は「フジテレビ今週のヒット速報」「ゴールデン歌謡速報」など、ザ・ベストテンより昔から、CXがヒットチャート番組を開発していた時間帯です。当然 正攻法のチャート番組をやるかと思いきや、全く違っていたのです。

 ビッグベストテンの最高傑作は、放送内容ではありません(笑)。第1回放送日の新聞広告でした(笑)。いきなり「黒柳さん 久米さん みてください!」「青春はチャレンジャー 今日挑戦する番組」申し訳なさそうに小さな活字で「最新のヒット曲を生放送で」(笑)。これほど他局の人気番組をライバル視して、直接表現で広告を打つ番組など、今までありませんでした。

 呆れながら 1979年11月 2日の第1回放送を視ましたが、みてください!から、黒柳さん 久米さん みてますかぁ!と、司会の高嶋秀武 LFニッポン放送アナウンサー と 女優の丘みつ子が叫び(笑)中継のアナウンサーに至るまで、ザ・ベストテンの追っかけマンを引き合いに出すなど、恥ずかしげもなく、やたら ザ・ベストテンを比較対象にしていました(笑)。

 順位の決め方は、レコード売上、ラジオ、ファン投票の3要素総合。得点は ザ・ベストテンと同じく4桁で、番組への葉書リクエストをファン投票と呼称していました。記憶もあやふやですが、レコード売上は、オリコンミュージック・ラボなどの業界誌順位より ちょっと異質。ラジオは、LFニッポン放送「不二家歌謡ベストテン」の順位をそのまま使っていました。

 末期は 全く視ていません。物まね芸人や全く別の歌手に唄わせたりと、酷い内容だったそうです。その辺の事情に、ビッグベストテンの次席構成作家だった放送作家・高田文夫 氏の関与(笑)が疑われます。ベストテン番組にお笑い要素を接種していったのは、低視聴率であるが故のカンフル剤で、もしかするとバラクーダあたりのランキングにも打っていたかも知れません。

 ビッグベストテンで特筆すべきなのは、あのテーマ音楽です。テレビ番組のテーマ曲としては、珍しい短調 かつ 不完全終止を多用した面白いアレンジです。サスペンスドラマ系の劇伴に近接しています。商業映画の劇伴から流用したらしいですが、選曲をしたスタッフには、和声感・調性感があると思います。このテーマ音楽は、プロレスラーの登場テーマにも流用されていきました。

 ビッグベストテンは、1979年11月から始まり、翌年 3月までの約 5ヵ月という短命でした。初回視聴率は 12・7%でしたが、その後 ヒト桁台で低迷し、打ち切られました。順位記録もしていないし、順位の信憑性すらチェックする気が起きない(笑)あだ花の様な ビッグベストテン。されどあのテーマ音楽と共に、なぜか記憶に残っている音楽チャート番組なのです。


ブログ開始は 2003年です。

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