第960回ランキング
- 第 1 位 ( ⇒ )
NHK BSプレミアム・プレミアムドラマ「白い濁流」劇中効果音楽 [信澤宣明] - 第 2 位 ( △ )
NHK BSプレミアム・外国テレビドラマ「シャーロック・ホームズの冒険」テーマ音楽 [Patrick Gowers] - 第 3 位 ( △ )
Rina Sawayama “Enter Sandman” - 第 4 位 ( ▽ )
NHK BSプレミアム・紀行番組「よみがえる新日本紀行」テーマ音楽 [富田勲] - 第 5 位 ( ▽ )
黄緑色社会 “LITMUS”
abn テレ朝・木曜ドラマ「緊急取調室 season4」主題歌
♪ 1位 3週、登場11週。
以前の連続テレビドラマと言えば、ワンクール 13回程度が放送回数の基本でした。2019年からのテレ朝「科捜研の女」が異例の 1年放送で 34回。2003年から放送していたフジテレビ「白い巨塔」が、2クールで 21回でしたが、だいたい 13回を超える事はありませんでした。別世界の大河ドラマは、45回超え。連続テレビ小説は、140回超えが基本です。
ところが最近のテレビドラマは、10回を超える事さえ珍しくなりました。7月クールの新作テレビドラマを調べてみると、30分もの深夜ドラマを含めて、全 9回までのシリーズが殆どです。9回程度ですと、始期は遅く終期が早く、四半期が基準になるクール編成が有名無実化しつつあります。最終回の翌週に、次のドラマの初回が始まる事など皆無になりました。
そう言えば、隆盛を極めた 2時間サスペンスドラマも、地上波では めっきり少なくなりました。レギュラーの放送枠は、今やテレビ東京系の月曜プレミア8だけ。それも月曜プレミア8の場合、バラエティ特番との共同枠なのです。かつて土曜ワイド劇場を放送していたテレビ朝日系は、今週 2時間サスペンスドラマの新作を放送しましたが、クールの狭間での特番扱いでした。
ただ全番組を覆う視聴率低迷の中でも、サスペンスドラマは、比較的堅調です。テレビ東京が日曜午後 2時から放送している日曜イベントアワーは、過去の2時間サスペンスドラマを再放送するだけで、ドラマ部門の視聴率ベストテンの常連になるほど、視聴習慣が定着しました。以前ブログに書きました、相棒の再放送などは、まだ高い数字をマークしています。
COVID-19パンデミック以降、新作テレビドラマ制作がしにくい環境にある事は 確かです。一部のドラマでは、登場人物がきちんとマスク着用で描写されていますが、多くの新作ドラマでは、劇の設定が今年なのにも係わらす、登場人物がマスクを着けていません。この辺のなし崩し的な甘さが、俳優・スタッフの感染が続出している現状を裏付けているのです。
テレビドラマの例を見て判る通り、きちんとした番組編成を怠けて、特番というカンフル注射を打ち続ける地上波民放に、明るい未来など開けようもありません。懸念通りにコロナ禍が数年続く様な事にでもなれば、系列ローカル局の切り捨てや、ネットワークの再編など厳しい現実が到来する事になりかねません。全国ネットなどBS1局で事足りるのは、自明の理なのです。
日テレが10月から、フジテレビは年度内にも、放送の同時ネット配信を始める準備を進めています。もはや放送と通信の融合ではなく、通信が放送を淘汰する状況なのです。既に動画配信サービスは、オリジナルドラマの制作さえ始めました。連続テレビドラマの回数が減少するのは、地上波テレビネットワーク終焉のカウントダウンが、進行しているからかも知れません。