FM長野・NHK-FM リスナーである ラジオネーム:チャート★ドランカーの個人ブログです。
私の 週間選曲リスト と 週間放送視聴日記 を 公開・保存しています。

第534回ランキング

   
  1. 第 1 位 ( △ )
    SBC TBS・月曜ミステリーシアター「確証 ~ 警視庁捜査3課」オープニング テーマ音楽 [市川淳]
  2. 第 2 位 ( △ )
    abn テレ朝・金曜ナイトドラマ「お天気お姉さん」劇中効果音楽 [神坂享輔・末廣健一郎]
  3. 第 3 位 ( ▽ )
    Rihwa “Last Love”
    NBS フジ・木曜劇場「ラストシンデレラ」挿入歌
  4. 第 4 位 ( △ )
    NHK総合・大河ドラマ「八重の桜」テーマ音楽 [坂本龍一]
  5. 第 5 位 ( ★ )
    山下達郎「コンポジション」
    NHK総合・ドラマ10「第2楽章」主題歌
    ♪ 類例のある旋律で和音構成が単純ですが、ドラマに合致しています。

 このブログで 先々月に、ラジオのデジタルへの一斉移行を断念する事が決定され、FMでの同時放送を 一部AM局が希望しているとの動きを書きました。その後 総務省で、この問題を議論する「放送ネットワークの強靱化に関する検討会」が、月 1回以上というハイペースで開催され 、30日の第5回会合では、遂にAM局のFM波活用の方針が 提言案として審議されています。

 総務省が実施した全国ラジオ局の意向調査結果によると、全国民放AM・短波局 49局の内なんと 38局が、FMでの同時放送を希望している事も公表されています。意向調査の設問には、TOKYO FM と JFNが意図していた、V-LOW マルチメディア放送を行う V-LOW帯(90 ~ 108MHz)も AM局のFM同時放送に使用する案まで示してありました。

 この提言を受けて総務省が、どの様に省令改正などの具体的な方針を示すのかが、早くも焦点となります。TOKYO FM と JFNが中心となり進めようとしていた V-LOW マルチメディア放送は、まるで 2階へ上がって梯子を外される(笑)状態になってしまいました。V-LOW マルチメディア放送推進全国協議会のサイトも 更新が止まったままです。

 現在の国内FM放送は、70 ~ 90MHzまで割当てられていますが、米国など外国のFM放送では、その先の90 ~ 108MHzまで、FMラジオ放送を行っており、88 ~ 108MHzが 主力のFM放送周波数帯です。日本では、この周波数帯にテレビジョン草創期から、地上波アナログテレビ放送のVHF1チャンネルから3チャンネルが割当られていました。

 そして昨年の地上波テレビ放送のデジタル完全移行により、空きが出来た この周波数帯で、V-LOW マルチメディア放送を行おうというのが、TOKYO FM と JFNの考えだったのです。この従来からのプランは、AM局のFM同時放送構想の急浮上で、土台が崩れようとしており、日本のラジオ放送史上 重大なターニングポイントを迎えようとしています。

 現在のFMラジオ放送帯は、大変混み合っています。NHK-FM と 県域民放FMが、ほとんどの本局送信所 と 中継所を、別々の周波数で放送しているからです。さらに現在 265局ものコミュニティFM局が全国各地で放送を続けており、もし この状態でAM局のFM同時放送を認めていくと、ますます送信周波数は不足します。90 ~ 108MHzの使用は 必須です。

 他にもアイデアは あるのです。例えば全国のFM放送局中継所の放送波は、親局である本局送信所からの電波を 直接受信し使用しています。この中継波こそデジタル化すれば、周波数帯の混雑緩和に有益です。また 86 ~ 90MHzは、地方によってアナログテレビ放送との干渉を防ぐため、FM送信が控えられた周波数帯でした。この周波数帯の有効利用も不可欠です。

 ネットワーク強靭化の観点からAMラジオ局のFM同時放送は、やむを得ないとしても、現在のFM放送の周波数利用を整理し、既存FM局と分離した新規の周波数帯増設を認めないと、AMとの住み分けのためにオーディエンス・セグメント編成など、都合よくリスナーのターゲットを絞っていたFMラジオ局は、さらに厳しい時代へ突入する恐れが出てきました。


(追記) AMラジオ局のFM同時放送は「FM補完放送」と呼称されています。

(追記) V-LOW マルチメディア放送推進全国協議会のサイトは 閉鎖されました。

(追記) 週間放送視聴日記(2015年 2月20日)に、AMラジオのFM補完中継局を掲載しました。

(追記) 週間放送視聴日記(2019年 9月 6日)に、民放AMラジオ放送廃止へ を掲載しました。

(追記) TOKYO FM(エフエム東京)は、2019年10月 8日に、V-LOW マルチメディア放送事業からの撤退を発表しました。

(追記) 週間放送視聴日記(2019年10月11日)に、V-LOW マルチメディア放送(i-dio)終了 を掲載しました。

(追記) 週間放送視聴日記(2020年11月13日)に、民放AMラジオ放送廃止の実証実験原案 を掲載しました。

(追記) 週間放送視聴日記(2021年 8月27日)に、民放AMラジオ44社が停波してFMに を掲載しました。

(追記) 週間放送視聴日記(2023年 6月 9日)に、AM停波 第1次実証実験に不参加続出 を掲載しました。

(追記) 週間放送視聴日記(2023年11月10日)に、KRY山口放送から始まるAM局のFM転換 を掲載しました。

(追記) 週間放送視聴日記(2024年 3月15日)に、AM停波 第1次実証実験の先にあるもの を掲載しました。

(追記) 週間放送視聴日記(2024年 5月10日)に、AM停波 実証実験で radiko が除外される理由 を掲載しました。


ブログ開始は 2003年です。

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